渡辺 定之さん｜生産者の声｜農作物紹介 鏡石町[福島県]

桃を栽培しています。
日川白鳳（ひかわはくほう）・暁星（ぎょうせい）・あかつき・川中島白桃・ゆうぞら、これらの品種全てを一つの畑で作っています。
その中でもメインとなる品種はあかつきです。
あかつきは甘みが強くジューシーで、果肉も滑らかでとっても美味しいです。
桃の食べごろは好みがあると思いますが、柔らかくなりすぎたときはスムージーがおすすめですよ。
氷や牛乳と一緒に混ぜて、冷たくさっぱりしていて美味しいです。

桃の栽培面積は1.3ヘクタールくらい。鏡石でできた堆肥と藁を使って栽培しています。
毎年気候が違いますので、その季節に合った作り方を工夫していますが、気候条件に合わせた作り方というのは、やはり難しい。
今年は日照不足でしたので、枝を切って桃の実にできるだけ日光を当てるようにしたり、早めにシルバーシート（反射シート）を敷いたりしました。少しでも太陽の力を有効利用することに力を注ぎましたね。
桃にとっていちばんの栄養は、太陽ですから。

お客さまに「おいしい！」と言ってもらうことが一番うれしいです。
なるべく化学肥料を使わずに作ることを心がけていますので、ぜひ鏡石に足を運んでいただき、直接買っていただきたいです。

一人の努力よりも、みんなで協力してやっていくことが大切ですね。
鏡石町に青年部があるので、難しいこと、これからのことなどをみんなで協力し合っています。
鏡石では農産物の生産者自体が少なくなってきていますので、自分一人だけが、という時代ではないなと実感しています。
私にも子どもがいるのですが、農家を続けていくかどうかはまだ分かりません。
子どもたちが継承してくれたらいいのですが、家族だけにではなく、意欲のある方であれば誰にでも自分の技術を継承していく時代だと思っています。
鏡石は、果物・野菜・米など何でも適しており、これから農家を考えている方にとっても、始めやすい環境であると思います。

もっと桃の木を小さくコンパクトにしていきたいと考えています。
低樹高というのですが、木を低くすることで管理がしやすくなり、かつ風で実が落ちてしまうリスクも少なくなります。
長い脚立が必要なくなるぶん、年を取っても怪我の心配なく作業に集中できますね。
70歳・80歳まで頑張りたいです。