稲田 光治さん|生産者の声|農作物紹介 鏡石町[福島県]

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生産者の声

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1年かけて栽培したものを買っていただき、自分にもやりがいが返ってきて、そんなふうにうまく循環をつくっていくにはやっぱり技術ですよね

2020年03月10日:稲田 光治さん

栽培している作物はなんですか?

「あずましずく」と「ピオーネ」、「安芸クイーン」「シャインマスカット」「クイーンニーナ」の5種のぶどうを栽培しています。
その中でもメインは「シャインマスカット」で、もともと親の世代で栽培していたりんご畑を改耕して、マスカットを栽培し始めました。
りんごからぶどうに切り替えて、これほど手がかかるものとは思っていませんでした(笑)
私は農家を初めてまだ7年目です。
仕事を定年退職して、これから遊ぼうかな~と思っていたのですが、えらい仕事を始めてしまいました(笑)

栽培している環境について教えてください

シャインマスカットの畑は10アールくらいでしょうか。
昔はぶどう栽培には肥料はいらないとよく言われていましたが、肥料は必要だと思います。シャインマスカットの粒が大きくならないんです。
花が咲き終わったところで”ジベルリン”で種ぬき処理をするのですが、そのタイミングでぶどうのサイズも決まってきます。土地がやせているところでは粒が大きくならないので、何年やっても粒が揃わない農家さんもいるそうです。それほどぶどうの栽培は難しいですね。
私はもともとりんご畑だったところを使用したので、畑もぶどう栽培にあっていたかもしれません。
シャインマスカットは、土から作り始めて今年(2020年現在)で12年目になりました。土作りには10年はかかりましたね。ぶどうは作り方によっては2年目から採れるようになりますが、収穫となると4~5年目にある程度の色と形ができるようになると思います。
シャインマスカットは癖のあるぶどうで、1本の木で15メートル、そこに大体100~120房できます。ぶどうは色出しが一番難しくて、化学肥料だけではうまくいかないと思います。肥料によって味はもちろんですが、色も全然違ってきます。形を大きくするのにちょうど良い粒ぞろいを探したり、何年も何年もいろいろ勉強してきました。
何事も「石の上にも三年」と言いますが、私は10年もかかってしまいました(笑)

栽培する楽しみ・喜びについて

シャインマスカットの栽培は3月からスタートします。早くて9月のお彼岸の頃から旬になりますが、あまり収穫が早いと味がのらないので、9月下旬くらいがちょうどいい頃でしょうか。須賀川市の「はたけんぼ」に商品を納めていまして、妻が収穫したぶどうを持って行ってくれるのですが、居合わせた皆さんとお話をしながら商品を棚に並べているときが楽しいようです(笑)
農家の人たちはバイタリティあふれていますよ。私たちより年上の方もたくさんいて元気です!
自分もまだまだがんばらなきゃなと思います。
「はたけんぼ」に出品して7,8年たちますが、購入してくれた皆さんが名前を覚えていてくれて、リピートで購入してくれるようになりました。

今後チャレンジしてみたいことはありますか?

今チャレンジしているのはハウス栽培です。
ハウスだと水が自動管理できるので、「ナガノパープル」を栽培してみようと思っているところです。
いまは手が回らなくて少しずつの積み重ねですが、ハウスの調節が間に合わないとちょっとの時間で葉っぱが焼けてしまったり、ジベルリン処理をするときにも、あまり暑いと薬に負けてしまって実がつかなかったり。いろいろ工夫をしているのですが、ハウスは難しいですね。
失敗したことを書き留めて、次につなげていきます。

生産者情報

生産者名

:稲田 光治

所在地

:鏡石町深内町279

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